「最近、親が鍵を閉め忘れることがあるみたい」
離れて暮らす家族からそんな話を聞いたら、心配になりますよね。
仕事や家事があって、すぐには駆けつけられない。今すぐ行くといって行ける距離でもない。「もし空き巣に入られたら」「本人が困っていたら」と考えると、何か対策をしておいたほうがいいのでは、と気になります。
でも、ひとことで「鍵の閉め忘れ」といっても、閉めること自体を忘れる場合と、閉めたかどうか思い出せない場合とでは、合う対策が違います。
この記事では、高齢の親の鍵閉め忘れについて、まず困りごとの見分け方を整理したうえで、閉め忘れそのものを減らす方法と、あわせて考えておきたい実家の防犯対策を紹介します。
全部を一度に始める必要はありません。親の家で何が起きているのかを確かめて、無理なく続けられそうな方法を一つ選ぶところから始めてみましょう。

古い家と高齢者の「鍵問題」、なぜ深刻なの?
シニア世代が長く住む古い家には、防犯面で気になる弱点が3つあります。
弱点① 鍵そのものが古い
古い家では、旧型のディスクシリンダー錠や、昔ながらのピンシリンダー錠が使われていることがあります。防犯性能は製品によって異なるため、長く使っている鍵は、種類や状態を確認しておくと安心です。
錠がどのタイプかは、ふだん使っている鍵(キー)の形で、おおまかに見分けられます。
| 鍵の種類 | 特徴 |
|---|---|
旧型ディスクシリンダーキー |
刃の上下両側にギザギザがあり、上下の刻みの形はそろっていません。 今は製造が終わっていて、古い家で見かけることが多い鍵です。 |
ピンシリンダーキー |
刃の片側だけにギザギザがあり、反対側はまっすぐです。 古くから使われているタイプで、防犯性能は製品によって異なります。 |
ディンプルキー |
刃の上下の縁はまっすぐで、平らな面に大きさの違う丸いくぼみがあります。 近年の住宅に多い鍵で、ピッキングに強いとされています。 |
弱点② 出入り口が多い
勝手口、縁側、庭への掃き出し窓……出入り口が多いと、戸締まりを確認する場所も増えます。
弱点③ 鍵の閉め忘れ自体が増えてくる
習慣的にやっていたことでも、記憶力や注意力の変化でうっかり忘れることが増えていきます。長年「近所の目があるから、少しの外出なら鍵はいらない」と暮らしてきた家では、閉める習慣そのものがないこともあります。
📊 警察庁のデータより:侵入経路の最多は、一戸建てで「窓」、団地やマンションなどの集合住宅で「玄関などの出入り口」。しかも集合住宅への侵入手口の第1位は無施錠(警察庁の分類では「無締り」)。鍵がかかっていなかったところから入られているのです(参照:警察庁「住まいる防犯110番」)。
では、シニア世代は鍵のどこでつまずきやすいのでしょうか。次で見ていきましょう。

対策を選ぶ前に、親の「鍵の困りごと」を確かめよう
親の鍵の閉め忘れを知ると、すぐに対策を探したくなります。ただ、閉め忘れるのか、閉めたかどうかを思い出せないのか、鍵が回しにくくなっているのかで、必要な対策は違います。
閉め忘れるのか、閉めたか分からないのか
鍵のことで気になる話を聞いたら、親本人や知らせてくれた人に、分かる範囲でそのときの様子を聞いてみてください。
- 出かけるときに、鍵を閉め忘れた
- 帰宅したあと、鍵をかけていなかった
- 閉めたかどうかを、前よりとても気にするようになった
閉める動作そのものを忘れるなら、思い出すきっかけや自動で閉まる仕組みが向いています。閉めたか思い出せないなら、施錠したことを目で見て分かる方法が助けになります。
「気をつけてって、いつも言ってるじゃない」と繰り返し注意する前に、親がどこで困っているかを聞いてみましょう。「出かけるとき、鍵は使いにくくない?」と、普段の動作を一緒に振り返るところから始めると、話もしやすくなります。
閉め忘れのほかにも物忘れが気になって「もしかして認知症?」と心配になったら、かかりつけ医や、市町村が設置している高齢者の総合相談窓口「地域包括支援センター」に相談する方法もあります。鍵の閉め忘れだけで判断せず、家族だけで抱え込まないことも大切です。
鍵を使うときに困っていないか
帰省したときには、鍵を使う様子も見ておきましょう。
鍵が回しにくい、鍵穴が見づらい、普段の手荷物くらいでも大変そう。そうした困りごとがあると、「忘れずに閉めてね」と声をかけるだけでは解決しないかもしれません。
使いにくさが具体的に分かれば、合う対策に早くたどり着けます。
困りごと別・合う対策の目安
当てはまる困りごとから、合う対策を探してみてください。
| 親の困りごと | 合う対策 |
|---|---|
| 閉め忘れる | ①貼り紙・チェックリスト ③スマートロックのオートロック |
| 閉めたか思い出せない | ②鍵を回すと色が変わるグッズ ③スマートロックで状態を見る |
| 鍵穴が見づらい・回しにくい | ④センサーライトで手元を照らす (回しにくさは鍵の点検・交換も検討) |
🔑 ここから紹介する5つの対策
親の鍵閉め忘れを減らす3つの対策
①貼り紙・チェックリスト/②色が変わる鍵グッズ/③スマートロック
鍵の閉め忘れと一緒に見直したい2つの防犯対策
④補助錠・センサーライト/⑤ご近所・テレビドアホン
対策① 貼り紙やチェックリストで「閉める」を思い出しやすくする
高齢の親の鍵閉め忘れ対策として、いちばん手軽なのが、出かける前に鍵のことを思い出すきっかけを、玄関に作っておく方法です。
たとえば、ドアの内側の目に入る高さに「鍵を閉める」と書いた紙を貼る。出かける前に見る短いチェックリストを、靴箱の上に置く。どこに貼れば目に入るかは、親と一緒に決めるのがおすすめです。
鍵に目立つ色のカバーをつけるのも、鍵の置き忘れや差しっぱなしに気づくきっかけになる、一つの方法です。
「これがあると、うまくいくね」と言える形を一緒に探すのが、長続きのコツです。
💡 ここがポイント:あちらもこちらもと欲張ると続きません。まずは「一番よく使う玄関だけ」に絞って習慣づけることから始めましょう。
対策② 鍵を回すと色が変わるグッズで「閉めたか」を目で見て分かるようにする
「閉めたはずだけど、思い出せない」という困りごとには、施錠したことが目で見て分かるグッズが合います。
代表的なのが、鍵メーカーのMIWA(美和ロック)が開発したChecKEYⅡ(チェッキー2)です。鍵のキーヘッド部分に取り付けて使います。鍵を差し込んで回すと表示窓の色(橙か白)が変わり、自分が最後に行った施錠・解錠の操作を確認できます。電池も充電も不要です。
ただし、その後に家族が鍵を開けたり、室内側から解錠したりすると、表示と実際の状態が一致しない場合があります。また、対応しているのはMIWA製の一部の型番の鍵だけです(メーカー公式情報)。
👉 使い方や対応する鍵の種類は、鍵を回すと色が変わる!ChecKEYⅡで閉め忘れ不安ゼロでくわしく紹介しています。
対策③ スマートロックで外から確認・オートロックで閉め忘れを防ぐ
離れて暮らしていると、「今、鍵がかかっているのかな」と気になることもあるでしょう。
そんなとき、役に立つのがスマートロックです。対応する鍵に後付けし、機種や必要な機器の組み合わせによって、家族がアプリから鍵の状態を見たり、遠隔で施錠したりできます(離れた場所から使うには、別売りのハブが必要です)。
ここで紹介するSwitchBot ロック Proには、ドアが閉まったのを感知して自動で鍵をかけるオートロックの機能もあります。閉める動作そのものを忘れてしまう場合には、直接的な対策の一つです。ただし、鍵を持たずに出かけると締め出されることもあるので、出かけるときは鍵を持って出ることを、親と確かめておきましょう。
オートロックの設定方法も含めて、メーカー公式の機能と設置条件を購入前に見ておいてください。実家の鍵の形や取り付けスペースが合うか、電池交換や設定を家族の誰が担うかも、あわせて相談しておくと安心です。
SwitchBot スマートロック Pro
👉 ほかの機種も比べたい方は、「鍵閉めたっけ?」から解放されたい!後付けできるオートロック4選もどうぞ。
🛡 ここからは:鍵の閉め忘れと一緒に見直したい2つの防犯対策
ここまでの①〜③が、閉め忘れそのものへの対策です。次の④⑤は閉め忘れを防ぐものではありませんが、あわせて整えておくと実家の安心が増す防犯の対策です。
対策④ 補助錠とセンサーライトで玄関まわりの防犯を固める
古い家の玄関は、鍵が1つだけだったり、照明が不十分だったりしがちです。補助錠とセンサーライトは、どちらも工事をしなくても取り付けられるタイプがあります。補助錠は家の中からする戸締まりをより強化し、センサーライトは玄関で手元を照らして鍵を扱いやすくしてくれます。
後付けの補助錠でワンドアツーロックに
防犯の基本は「ワンドアツーロック(1つのドアに2つの鍵)」と言われています。古い家の玄関には鍵が1つしかないことが多く、これを工事なしで実現できるのが後付けの補助錠です。
ドアの内側に両面テープや簡単な取り付け具で設置でき、ネット注文なら実家に直接届けられます。持ち家であれば勝手口など別の出入り口にも付けておくと、安心度がぐっと上がります。
付ける前に親と決めておきたいこと
ドアの内側に付けるタイプは、家の中にいるときにかける鍵です。外出中の閉め忘れを防ぐものではありません。また、親が家の中で倒れたときなどに、合鍵を持っている家族でも外から開けられないことがあります。夜だけかける、など使う場面を親と決めておきましょう。合鍵の預け方は鍵トラブル対策5選【緊急対応】と【合鍵】のダブル戦略も参考になります。
玄関 補助錠 後付け
👉 工事なしで付けられる補助錠をくらべたい方は、賃貸OK!完全工事不要の玄関補助錠5選で鍵不安をゼロにもどうぞ。
センサーライトで暗い玄関の手元を照らす
夜の玄関まわりの暗さは、住宅街でも団地でも共通の弱点です。暗い玄関先は、不審者にとって好都合な状況になりやすいもの。
そこで活躍するのが人感センサーライトです。人が近づいたときに点灯し、親が鍵穴に鍵を差すときの手元も照らせます。鍵が見づらくて閉めにくい、という困りごとの助けにもなります。乾電池式や太陽光充電式なら、電気工事も配線も不要。賃貸の団地やアパートでも気軽に取り付けられます。
乾電池式 人感センサーライト 屋外

対策⑤ 「見守りの目」を増やす――ご近所+テレビドアホンのダブル作戦
最後は、人の目と機械の目で、実家のまわりの様子や来訪者への応対を補う方法です。鍵の対策とあわせて取り入れると、離れていても気づけることが増えます。
親世代が長く住んだ地域ならではの強みが、ご近所のつながりです。昔ながらの住宅街や団地には、何十年来のお付き合いがまだ残っているところも多いはず。
「最近、〇〇さんの家の様子がおかしかった」と気づいて連絡してくれる人が身近にいるのは、身近なセーフティネットの一つです。
空き巣は人目を嫌うといわれます。近所から「ちゃんと人が住んでいる・気にかけられている」と分かる家であることも、防犯の一つです。長年のご近所付き合いを、ぜひ防犯にも活かしてみてください。
そしてもうひとつ、ご近所の目に「機械の目」をプラスするのが、カメラ付きのワイヤレステレビドアホンです。ドアを開けなくてもモニターで訪問者の顔を見てから応対できるので、強引な訪問販売や不審者への対応が安全になります。
🏠 わが家で使っているドアホン
わが家では、以前パナソニックのワイヤレステレビドアホンを10年ほど使っていました。壊れたのをきっかけに、今はアイホンのワイヤレステレビドアホン「WL-11」に替えています。選んだ決め手は、買いやすい値段でした。
届いてから気づいたよかった点は、呼び出し音の種類が選べて、音がやさしい感じなところ。モニターは電話の子機のような形で小さめですが、画面はしっかり見えて、すっきりしていて場所を取りません。わが家では、モニターの台をキッチンのカウンターに両面テープで軽く留めて、落ちにくくして使っています。
配線工事がいらず、モニターは家の中で持ち歩けます。留守中に来た人も自動で録画される(最大100件)ので、帰省したときに「誰がいつ来たのか」を家族で見返せます。ただし、録音はできません(メーカー公式情報)。
モニターを置く場所まで、一緒に考える
同じものを義母の家でも使っていて、問題なく使えています。ただ、設置のときにこんなことがありました。夫が取り付けたとき、モニターは玄関に置いたままになっていて、義母はそのまま玄関のコンセントで充電していました。玄関にあっても訪問者は確かめられますが、古い家だと、モニターの呼び出し音が、いつもいるリビングやキッチンまで届かないことがあります。そこで、義母がいつもいるキッチンに置き直してもらいました。
いつもいる場所に置く。よくいる場所がいくつかあるなら、どこにいても聞こえやすい場所を選ぶ。モニターをどこに置くかまで、親と一緒に考えながら、いちばんいい置き場所を見つけていくことが大切だと感じました。
玄関の子機の電池も気にかける
もうひとつ気にかけたいのが、玄関の子機の電池です。子機は単三電池で動くので、ときどき交換が必要です。電池が減ると知らせてくれる機能はありますが、交換が面倒で後回しになったり、切れたままになっていたりすることもあります。義母の家に行くたびに、電池のことも気にかけてあげるといいなと思っています。
アイホン ワイヤレステレビドアホン WL-11
鍵の閉め忘れだけでなく、外出や生活リズムそのものも気になってきた場合は、ここまで紹介した対策とは別に、見守りサービスを検討する方法もあります。見守りの始め方は、高齢の親が心配…今日から始める安心の5つの方法でも紹介しています。
➕ 生活リズムまで見守るなら:ソニーの「MANOMA(マノマ)」
「カメラ・センサー・遠隔の声かけを、まるごとおまかせしたい」という場合の選択肢の一つが、ソニーのスマートホームサービス MANOMA(マノマ)の「親の見守りセット」です。
玄関ドアの開け閉めをセンサーが検知して、離れて暮らす親御さんの外出や生活リズムをそっと見守り。カメラのリアルタイム映像や録画で様子を確認でき、アプリを通して声をかけることもできます。もしものときは、別途申し込めばセコムの駆けつけサービスも利用できます。
親の見守りセットは今なら電話サポートつき・初期費用1,100円割引・違約金なしのキャンペーン中。初月1,650円(2か月目以降は月額3,278円)で始められて、無料の資料請求もできます。
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※いきなり申し込まなくてもOK。無料の資料請求から始められます
※ 初期設定代行サービスや機器の追加を申し込むと、最低利用期間・解約違約金が生じる場合があります。セコムの駆けつけサービスは別途申し込みが必要で、利用時は1回30分につき5,500円(税込)がかかります。
※ 料金やキャンペーン内容は変わることがあります。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
見守りや防犯のサービスを検討したくても、「資料請求したら、営業の電話がかかってくるのでは?」と気になって、手が止まる方もいらっしゃると思います。
参考までに、大手のALSOK(アルソック)に実際に資料を取り寄せて、届いた中身と、そのあと連絡が来たかどうかをそのまま記録しました。→ ALSOKの資料を取り寄せてみた|翌日届いた8点・電話は来た?
まとめ:できるところから一つずつ、親への安心をプレゼントしよう
高齢の親の鍵閉め忘れが心配になったら、まずは閉めること自体を忘れるのか、閉めたか思い出せないのか、鍵を使うときに困っているのかをつかむところから。困りごとが分かれば、選ぶ対策も絞れます。
親の鍵閉め忘れを減らす3つの対策
- ①貼り紙・チェックリスト:閉めることを思い出すきっかけに
- ②色が変わる鍵グッズ:閉めたかどうかを出先でも確かめられる
- ③スマートロック:外から状態を見る・オートロックで自動で閉める
鍵の閉め忘れと一緒に見直したい2つの防犯対策
- ④補助錠・センサーライト:玄関まわりの防犯を強化し、暗い手元を照らす
- ⑤ご近所・テレビドアホン:まわりの様子や来訪者への応対を補う
すべてを取り入れる必要はありません。親が普段どおり使えるか、家族が続けて支えられるかを話し合って、今の困りごとに合う方法を一つ選ぶところから始めてみてください。
今回ご紹介したスマートロックはこちら:
SwitchBot スマートロック Pro
旧型ディスクシリンダーキー
ピンシリンダーキー
ディンプルキー





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